2016/11/13 旅24日目です。
この日は大崩山登山です。大崩山はNatureGirlに教えていただいた山でございます。
道の駅 都城~大崩山登山口
前日の晩は疲れすぎて久々に酒も飲まずに寝たんだけど、3時半位に目が覚めちゃって。起きちゃったし今なら道もガラガラだから行ってしまおうと大崩山の登山口を目指して道の駅 都城を出発です。
思った通り高速もガラガラで順調に進んだんだけど、山道に入ってからが大変だった。延岡側から入ったからたぶんR207かな。
道は細いし蛇行してるし落石あるしで寝起きの頭フル回転。普通車って運転手は酔わないけど、初めて酔ったw
そんなこんなで無事登山口へたどり着いて準備。
山頂でゆっくりするつもりはないのでここで湯を沸かしてサーモスへ投入。出発。
大崩山登山口~山頂
大崩山登山口。
大崩山登山口にあった看板。
今回のルートはがっつり歩きたかったので大回りを計画しました。
この地図上で言うと登山口から下の林道に入って二枚ダキコース、大崩山山頂~上中下のわく塚のほうを回ります。
この登山口からは入らず、更に直進して林道に入ります。すぐにこんな川。角がない岩がゴロゴロ。
これからあの山を登るのか・・・と思いながら見てたんだけど、後から思えば全然違ったw
なんて山なんだろう。かっこいい。
なんて山なんだろう。かっこいい。
しばらくはこんな林道が続きます。
途中でこんなふうに道が崩壊。
岸壁からは水が流れ落ち。
紅葉にはちょっと早かったなぁ。
きれいな石。こういう岩質は何ていうんだろう。たぶん遠い昔に理科で習ってそうだけどわからん!
グラデーション。
トラックが不鮮明というかほぼ無いんだよね。こっちであってんのかなと不安になりながら進んでたら案内が。よかったあってる。
木をくぐりながら進み。
時々現れるケルンで道があってることを確認し。
ここが二枚ダキ登山口らしい。
ここから本格的に山道を登り始めるもルートが不明瞭。ピンクリボンなどの目印もそこに行かなければ見えないという不親切なものがとても多く、何度かルートロス。こっちのルートはマイナーなのか全然人もいないし不安でいっぱい。でもこのスリルがたまらない!
トラック無し。
この目印も相当近づかないと見えない。
岩には苔がびっしりで滑るし。
コロコロ変わる景色。今度は一面のガレ場。
おっと、こんなところにカピバラさんが。こんにちは♥
しばらく歩くとヤブゾーン。
道が細いので普通に歩いていても左右からヤブが刺さってくる。気づいたら顔面前にヤブの先端があったりで恐怖。こやつら枯れてるから普通に刺さる硬さになってる。脇腹に刺さったときは一人で大声でいってぇ!!と叫ぶなど。
きのこかわいー!
そして突如濃いガスに包まれるkyompiさん。山頂を目前にして・・・orz
ヤブが目に刺さりそうだったのでサングラスを装備して歩き続ける。もうやだ・・・と思いながら歩いてたらようやく大崩山山頂!きたー!
なお、ここからの展望はほとんどありません。ガスって無くてもありませんね!ちょうど昼食の時間帯に到着したんだけど人が一人もいないし、まぁいっかと思って「君の名は。」のスパークルをiPhoneの最大音量でかけてみたり。
柿右衛門と呑んだ時に「スパークル」が好き!って言ってたのでどんな曲だっけと聴いてみたら気に入っちゃってずっとリピートしてたw
映画見た時に「前前前世」と「なんでもないや」は覚えてたんだけど、「スパークル」のことはすっかり抜けてて。いい曲なんだけど間奏が長すぎてカラオケに向かないという残念ポイントも。
この日の昼食はインスタントコーヒーとパン。どう考えても摂取カロリーを消費カロリーが上回るけど気のせい気のせい。
誰もいないので1人でデデーンっと岩の上に立って右手にパンを、左手は腰に。ガスった空を眺めながらパンmgmg。休憩や昼食時は一切座らないスタイル。
大崩山山頂~遭難を経て登山口
昼食休憩も終わって出発。周回するので大崩山山頂に入ってきた道の反対側へ進む。反対側は道幅も先程よりも広く、ヤブが刺さってこない。道もしっかりしていてこっちのほうが人が多いのかな?
素敵。天国だ!!と思って歩いてたらやっぱりルートの目印が見つかりづらくてここでも何度かルートロス。
これどこでも歩けるように見えるじゃん。実際歩けるんだけどさ。写真中央のちょっと左にピンクテープあるんだけどこれはまだ親切なほう。この距離でも見えるから。でもここに来るまで迷うんだよ・・・。
ハッ!雪虫!
ここで確信を得たよね。雪虫は日本全国にいるんだと。だけど雪虫って認識されているのが東北の一部と北海道だけ。たぶん。 降雪量と関係があるのかな。
ちなみにソロで雪虫を捕まえようと追いかけたりしてると危ないやつ認定されるので注意した方がいいです。ラリってるようにしか見えません。
またルートロス。正解は岩を登って直進でした。いやわからんってw
ふおお・・・立派・・・。
少し進むとまたルートロスですよ。後続の人たちの声が上からするので下りすぎたんだと気付いて登り返してなんとかルートに復帰。ひぃ。
セミの抜け殻だ!かわいー!
ロープを伝って下っていくけど、岩肌が濡れていてよく滑る。打撲やら擦り傷やら多数いただきました。ありがとうございます。
ほっそい道を通り。
梯子を下り。
木をくぐり。
何か名前が点いてた岩。
ルートロスしまくったせいで日没の時間を意識しなければならない時間になってきて、展望台もすっとばすしこの写真が何をとったのかとか記録する間もなく。
若狭岩屋近くの川。転んだりで手の汚れっぷりが激しかったので洗うなど。
こういう岩があったら木のつっかえ棒を立てかけたくなる気持ちはすごいわかる。よく見る光景。
そして川に到着。出発直後と同じ感じの岩がゴロゴロ。
ここでまたルートロス。地図上では川の向こうに道が続いてるんだけど、それらしき目標は全く見当たらず。
この周囲を探索し、こっちは行ってないぞ!と気付いて進む。
「えっ」
さっきの岩だ。これは通っていない道だぞと100%の確信を持って進んだのに通ってきた道を逆走していた恐怖ってわかります? こうやって遭難するのかと恐ろしくなった。
川に戻るとkyompiさん同様に遭難中のおじさんと遭遇し、二人で協力して更に周囲を探索。日没が迫っているので焦る焦る。ヘッデンはあるけど、明るい時間帯でルートがわからなくなる山でヘッデンが役に立つはずがない。なんとしても暮れる前に下山を完了しなければならない。
おじさんと相談しながらあっちの岩場を伝って向こう岸に行けるんじゃないかと中々デンジャーなルートに挑戦。おじさんよりはkyompiさんのほうが身軽なので先行して確認。川の中の岩だから濡れてて滑る。九州とは言え冬手前。街中よりは標高も高いし日も落ちてきた。川も結構深いし落ちると惨事なので必死に岩にしがみつきながら川の中ぐらいまで進むと向こう岸にピンクテープ発見。やっぱり近くまで行かないと目印が見えないわこの山。
おじさんにピンクテープ見つけたよと教えて二人で向こう岸へ。
これがもっと早くに見つかっていればこんな苦労はしなかったんだぜ・・・。たぶんここで1時間半胃以上ロスしてる気がする。
おじさんと先を急ぐも何度かルートロス。ただでさえ見づらい目印が暗くなってきて更に見えない。見えない目印に何の意味があるのか。もう!
んで、なんとか二人でギリギリ日没前に下山完了。
写真はISO感度がちょっと高めなので明るく写ってるけど、これ実際はもっと暗い。
おじさんと話しながら下山していたんだけど、おじさんは朝登り始めに川で携帯が水没。どこにも連絡できない状況だったらしい。「あんたがいてくれてよかった」と言われたけど、こちらこそおじさんがいてくれてよかった。ありがとう。助かった。
おじさんは家族に山に行ってくると言ったっきり連絡ができないという家族からすれば完全に遭難者になってたので、iPhoneを貸してあげて家に連絡。
家に連絡するおじさんを見ながら、kyompiさんここで遭難しても実家に住んでるわけじゃないしそもそも実家北海道だしいちいち山登るわなんて連絡しないし、自分の家庭もないしで連絡先無くね?思ったり。気が楽でいいわほんとw
初めて本気で遭難したり逆走したり、スリル満点の山だった。大崩山。ちなみにkyompiさんは翌日仕事とか無いし防寒具は一応あるので降りれなかったら諦めて山に留まる気満々でしたね。明るくなってから動けばいいし。追い込まれた時自分はどうするのかってのに興味があって、それはそれでちょっとやってみたかったなぁ。意識高い系登山者にこんなこと言ったらマジで怒られそうだけどw
続く!
大崩山 コースタイム
山行時間: 約8時間半
08:22 大崩山登山口発
09:40 二枚ダキ登山口
12:30 大崩山山頂着
13:11 大崩山山頂発
13:46 土湧塚
16:07 湧塚分岐点
16:23 大崩山荘