「初めてのブロッケン現象!」 山日記 vol.12-1 北アルプス 唐松岳の続き。
さて、唐松岳頂上山荘まで来たわけだけど、ちょっと冷静に考える。
今14時40分頃か。登り始めてから2時間くらい。ここから唐松岳山頂まで行って戻ってきてリフトに間に合うのだろうか。コースタイムだと山頂まで行きが20分だから15時着か。リフト最終が16時半だから山頂から1時間半で降りればギリ間に合う。2時間半で山頂の距離だったらたぶんそれくらいで下山可能。リフトに間に合わなかったら歩いて帰ればいっか。ブロッケン現象見れたし何kmか歩くだけだし。っていうか飯食う暇が無いぞ。もうたぶん残存エネルギーがギリギリ・・・腹減りマーックス!だけど食ったら確実にリフト間に合わないししょうがないこのまま強行だ。
ハンガーノックに注意して糖質を補給して脳を騙し騙し進む。
ハンガーノックに注意して糖質を補給して脳を騙し騙し進む。
っていうか景色が綺麗すぎていちいち立ち止まってしまう。時間がw
山頂まであとちょっと!!というところでもう荷物いらんわ!と買ったばかりのミウォックを山頂から見えやすいであろう場所にデポ。いい色だ・・・映える。おっと見とれている時間はない。
荷物から開放されたので跳ねるようにガガーっと山頂までダッシュ。
14時57分、2696m、唐松岳山頂! 山頂きたー!!!
NatureGirlにお借りしたトレッキングポールとも記念撮影。
うわーパノラマがきっれー!!
山頂滞在時間2分で下山開始
ゆっくりしている余裕はありません。写真撮ってとお願いされそうな気配を感じたので急いで降りる。ソロだとよく頼まれるのでいつも撮るんだけど、今回だけは本当に申し訳ない><
14時59分下山開始。速攻でザックを回収して走る。走れkyompi。
おじちゃんおばちゃん「あらもう降りてきたのー?」とか話しかけてくる。「リフトギリギリなんで!!」「あら!!間に合うの?頑張って!!」と。
しかしやはり景色に足をとられてしまう。美しい・・・。
山荘すぎる頃にもう一度ブロッケン横目に見つつ走り続けるkyompi。さっきよりもくっきり見えた。
あまりに必死に走ってたのか、登ってきたお兄さんに「どうしました!緊急事態ですか!」と心配された。その節は申し訳ない・・・。緊急事態だけど。
いつもの頭痛予防のために登る前に頭痛薬飲んでたんだけど、さすがに運動強度が高すぎたのか頭痛が出てきた。仕方ないので追いロキソ(前職の同僚に鎮痛剤ジャンキーが何人かいて、そこでロキソニン後のロキソニンを「追いロキソ」という)して走り続ける。
途中でおじちゃん方に「どこまで行ってきたのー」と話しかけられ。どうやらもっと上の方で下山中のおじちゃんとすれ違ってたらしい。「唐松岳山頂まで行ってきたんですよー。」「早いねー。今日はどこの宿?」「日帰りです!」「もうリフト終わっちゃうよ?」「めっちゃ急いでます!」「ええ?気をつけるんだよ!頑張って!」などの応援をいただき。走るkyompi。
何度か左足の着地を失敗して悲鳴を上げたけど、16時4分に八方池に到着。ギリ間に合うか・・・!
登るときよりも澄んでいたので八方池がよく見えた。あっち寄り道したかったなぁ。
さて、また走ります。確実にすれ違った記憶のある外人さんカップルに「コンニチワー」と挨拶しつつダーッシュ!
まもなくリフトの営業が終了するって放送が聞こえてきた。でももうそれくらいの距離。
走って走って・・・16時26分、グラートクワッドに到着。あ、あぶねぇ。あと4分で終わってた。
ギリギリ唐松岳ピンバッジもゲット。
今回は本当にぜんぜんゆっくりできなかった。何の修行なのかと。ザックの軽さは正義だということはわかった。すんごいわかった。荷物削ってくれた家主様に感謝。
山に入る上でここまでギリギリになってしまうとは・・・スリル満点で楽しかったけどちゃんと反省してます。
次回からはもっと余裕を持とう・・・。
あとやっぱりNatureGirlからお借りしたトレッキングポールは必需品でした。あれがなきゃこのペースじゃ無理だった。何か右手の親指が痛いなと思ったら皮がめくれてた。足をかばっていつも以上にトレッキングポールに乗っていたせいだろう・・・。
そういや昼飯食ってない
無事下山完了したけど本当に何も食ってなくて超ハラヘリ。近場でラーメン屋を探して気になるところがあったから行ってみたんだけどやってないし。いや定休日じゃないのになんで休みなんだよふざけんなし。若干不機嫌です。お腹へってたので。
もういいマイホーム(居候先)に帰って何か食うと思って車走らせてたら気になる飲食店が通り過ぎていったので「神降臨」かよとUターンして入店。
それがここ「白馬飯店」。
汗もかいたし塩分足りてない感があってとにかくラーメンが食べたかったんだけど、中華ならラーメンあるだろうと。
鶏そば!あったー!!!しかも透き通ってる系。素晴らしい。函館出身なので透き通ってない塩ラーメンは認めません。
ようやくエネルギー摂取できてホッとしつつマイホーム(居候先)に帰ったのでした。
帰ったあとも家主様がご飯作ってくださったのでビールと合わせていただきました。本当にハラヘリだったのでラーメンのあとでもペロリです。
白馬飯店様、家主様、ごちそうさまでした。
唐松岳 コースタイム
計: 7時間15分
往:約2時間半
復:約1時間半
12:31 八方池山荘発
12:58 第二ケルン
13:01 八方ケルン
13:12 第三ケルン
13:50 扇雪渓
14:07 丸山ケルン
14:41 唐松岳頂上山荘
14:57 唐松岳山頂着
14:59 唐松岳山頂発
15:11 唐松岳頂上山荘
16:04 八方池
16:26 八方池山荘着
↓ゴンドラ&リフト込み。後半のスピードw