2冊目「会社再生ガール(田中伸治)」

会社再生ガール

この世の中には企業再生プランナーなんて仕事もあるんだなと知った書籍。

小説形式でスラスラ読み進めることができて、ジャケ買いして外れ引いた小説よりも全然面白い。

ここで出てくるような「サービサー」「第二会社方式」 「リスケ」 「デット・エクイティ・スワップ」 「民事再生法」なんて専門用語なんてそういう仕事でもしてなきゃ全く知らないけど、そういうものがあると知っていると知らないのとでは雲泥の差。存在さえ知っていれば必要になった時にそれをヒントに深掘りすれば良い。
優良な事業だけを新会社として独立させて融資を受けたりなど「はぁーそんなことがこの世の中で行われてるんだねぇ」と。

この世の中は知らないことのほうが多くて、それらを知った時の楽しさやwktk感と言ったら。
何よりこのお話の主人公みたいな気の強い女性大好き。ふふ。

この書籍のテーマに限ったことではないけど、今欲しかった言葉。
「だけどね、真っ黒に塗りつぶした画用紙の上に色をのせることはできないでしょ?乗せられたとしても、黒と混ざってくすんだ色になってしまう。」
「だったら、キャンバスを変えちゃえばいいじゃない。新たに白い画用紙に書けばいいじゃない」
「キャンバスがひとりひとつしか持てないなんて誰が決めたの?今回の山本屋だってそうじゃない。色を塗り替えるんじゃない。義清の作った新しい会社があって、そこに新しい色を塗ろうとしてる。でも、古いキャンバスを捨てるんじゃない。いつか、絵具が乾いたら、そこへも新しい色が塗れるかもしれない。再生ってそういうことじゃないの?」
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