「恋をするには愛以上に覚悟と度胸が必要」 17冊目 恋のゴンドラ(東野圭吾)

スノーボーダー & スキーヤーにオススメです!

 

本屋でAnother エピソードSを見かけたときに一緒に発見したのがこの作品。

 

恋のゴンドラ(東野圭吾)

 

積読本もかなりあるので新しい本は本当に必要じゃなければ買わないようにしてますが、「ゴンドラ」のワードでやられました。スノーボーダーたるもの、このワードに反応しないわけがない。

 

一気に読んじゃいましたが、ゲレンデをよく知らなければ書けないことが随所に埋め込まれていてスノーボーダーやスキーヤーなら刺さるフレーズが盛り沢山。それはそのはず、東野圭吾はスノーボーダーなのです。過去に東野圭吾作品はいくつも読んでましたが、スノーボーダーだったというのはつい最近知ったんですよね。

 

ゲレンデ+恋愛要素っていうのもとても気持ちがわかる。kyompiさんもこれだけゲレンデに通ってたら(スキー歴14年、スノーボード歴12年)そりゃ恋人や好意のある人とゲレンデにいったこともございます。喫茶店で読んでたら反射で何度かニヤっとしちゃいました。危ない危ない。

 

東野圭吾雪山祭りのスペシャルサイトでは「雪に恵まれた国に生まれたのに、それを満喫しないのはもったいない。満喫する小説を書かないのはもったいない。だから書くのです。」と。東野さんも雪大好きなんだなぁ。好きな作家が雪好きでとても嬉しい。

 

それにしても東野圭吾作品の割には死人が出ないっていうのは新鮮。そういう作品もいくつもあるのだろうけど、kyompiさんが呼んだ東野圭吾作品は必ず死人が出るので。

 

というわけで、スノーボーダーとスキーヤーの皆さん。これは面白いです!オススメです!
あ、これ名前は違うけどたぶん野沢温泉スキー場が舞台だと思いますよっと。

 

 

次は同じく東野圭吾の雪山シリーズ「雪煙チェイス」を読みます!

 

 

以下きょんぴ的抜粋。好きなところ。

パウダーを存分に食ってやろうとか、圧雪バーンをカービングで切りまくってやろうといった野望はなかったのだ。

これ!序盤でいきなりこの表現が来てグッと引き込まれた!

楽しいなあ、と広太は悦びを噛みしめていた。好きな女の子と二人きりで、冬場の最大の趣味であるスノーボードに来られたのだ。今日から二日間、ずっと一緒だ。

わかるわかるわかるわかる!モジモジしちゃうモジモジしちゃう!!

どこのスキー場のゴンドラに乗っても思うことだが、なぜボードカバーは使いづらいのか。もう少し工夫できんものか、と思う。

あるあるすぎてwww ペラペラなやつとか被せようとしてもカバーが倒れちゃってなかなか入れらんなかったり。ちなみに七飯スノーパークは硬いやつとペラペラなやつがありますが、硬いやつはてっぺんが擦れて穴が
開いているのでカバーの意味を成してないという・・・。

お目当ての斜面には、予想通りかなりの数のトラックが入っていたが、そこそこパウダーを楽しむことは出来た。日田たちは満足して、その後は圧雪されたバーンを滑り降りていった。

この感覚はゲレンデに行ってないと伝わらないんだろうなぁ。

彼等は時折止まっては桃実たちを待ってくれているが、その視線は終始、周りに向けられている。めぼしい女子を探しているのだろう。ふん、と桃実は鼻でせせら笑う。ゴーグルとウェア姿では年齢を推定できまい。

ゲレコン中の部分。よく苗場スキー場などでゲレコンのポスターとか貼ってて行きたいとは思わないけど何をするのか気にはなってて、その中身がこの作品でようやくわかった。確かにゴーグルとウェア姿では年齢は推定できまいw

しかしおかしいと思わんか。スキー場と言うからには、スキーが優先されて然るべきだ。そもそもスキーを楽しむために造られた施設なんだ。それなのにあんな変な連中をのさばらせるとは、いくら経営が苦しいといってもプライドがなさすぎる。せめて滑る場所を制限するべきだ。あいつらのせいでスキーヤーがどれだけ迷惑してると思ってるんだ。

あるあるですね。特に高齢スキーヤー。kyompiさんもスキーヤーだったけど、その頃は「ボーダーマジ邪魔くさいんだけど。」と思っておりました。スノーボーダーに転向したらそういうことだったのか・・・といろいろ納得したものです。

「スノーボードって、そんなによくないものなんですか」「よくないなんてものじゃない。悪だ。不良のすることだ」

たぶんうちの父親(スキーヤー)とかこれに近い感情をもってそう。っていうか昔言われた気がする。

「何がファッションだ。だらしない。私にいわせれば不良丸出しの格好だ」

スノーボーダーによくあるあの短足スタイルのことです。だらしない格好は嫌いなのでこれに関しては同意せざるを得ないけどまぁいいんじゃないかと思います。個人のファッションですし。ダサいと思いますけどね。

「我々スキー場を運営する者にとって大事なのは、お客さんの気持ちを理解するということです。お客さんにはスキーヤーもいればスノーボーダーもいます。一方しか知らなければ、どうしても思いやりに欠けた部分が出てしまいます。両方を知ることは我々にとって、とても大切なんです」

運営側もそうだけど、ゲレンデのユーザーもこの努力をする必要があるよね。特にスキーヤー。スキーヤーはスノーボーダーを親の敵のごとく思ってる奴らがスノーボーダーのそれと比べて圧倒的に多いもの。とはいえこの属性の人達は古くからのスキーヤーだから当然高齢。たぶん考えを改めることはもうできないだろうから淘汰されるまで待ちですかね。

「これまで一緒に滑ってた連中が立て続けに結婚しちゃってさあ、なかなか俺たちに付き合ってくれなくなったんだ」

ここ数年のkyompiさんじゃないですか。30歳を超えるとこれがほんとひどい。このパターン多いんだろうなー。

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