「みんなの憧れ槍&穂高連峰」山日記 vol.24-2 北アルプス 蝶ヶ岳

前日談の続き。

というわけで予備日の8/4になりました

前日は土曜日なので早く寝ればもっと早く出発できるよねってことでkyompiさん2時起き。
燕さんをピックアップし、なんだかんだ東京を出発したのは4時。

中央自動車道でガガーっと目的地を目指します。

駐車場へ到着

今回の登山は三股登山口からのピストンです。googleマップだと三股駐車場にピンが立っててわかりやすいのですが、カーナビだとデータが無かったのでgoogleマップ上で目的地の近くにあった「ほりでーゆー四季の郷」をセットしました。

このへんまで近づけばメジャーな山なら案内板が立ってるものです。ちなみにこのほりでーゆーは下山後に寄る温泉です。

ほりでーゆーを過ぎ、案内に従って林道に入り、7時半を少し過ぎた頃に駐車場らしきところに出ました。「森の広場」と書いてあるけどここかな? と一旦駐車。車の周りをブンブン大型の虫が飛び回ってて、これスズメバチじゃないかと恐ろしすぎてしばらく車を出られず。虫が止まった隙にガン見してやったらハチに擬態したアブだった。やってくれたわこいつら。とはいえあまりにも数が多すぎて正体がわかったものの車外へ出られないという状況。そういえばここって三股登山口であってるのかなと事前に購入しておいた山と高原地図(槍ヶ岳・穂高岳)で確認したところ、目的地じゃないことが判明。まだ先か!!とアブまみれの駐車場を脱出して林道をさらに進む。

すると・・・三股駐車場!

蝶ヶ岳 三股駐車場

 

このPってところです。

蝶ヶ岳 三股駐車場

ここにたどり着いたときにはもう8時になる頃だったと思いますが、駐車場は満車。kyompiさんはここから少し下ったところの隙間に駐車しました。

ここに至る林道は狭めな箇所が多め。何台かすれ違いましたが、1台だけまったく譲らないアホがいましてね。こっちは後ろに車がいるので後進不可で下がれるのは対向車のみという状況なのに全然動かねぇ。先に言ったとおりこの林道は細いのでこういうアホに気をつけて進みましょう。ナンバーは晒さないでおいてやるから感謝しろ。

事前調査不足で後から知ったのですが、三股ルートの駐車場については堀金登山案内人組合にも掲載されています。

ゲート(三股駐車場)~登山口

駐車場の脇にあるゲートから登山口までは舗装されてないものの真っ平らに整備された道。少しの傾斜と木陰のルートです。アップにはちょうどいいくらい。ゲートから15分ほどで登山口に着きます。木陰とはいえ動いているとそれなりに暑い。汗が出る。

 

三股登山補導所があるので、登山届がまだな方はここで提出できます。

蝶ヶ岳 三股登山補導所

時間にもよりますが堀金登山案内人組合の組合員がいるので、何かあれば聞いちゃいましょう! ちょいとお話をしたのですが、ここ数日熊が出てるよとのこと。Twitterである程度近況は調べていたどやはり聞いたほうが確実です。

補導所には「岳」の三歩さんも! さすが北アルプス。

蝶ヶ岳 三股登山補導所 岳 三歩さん

蝶ヶ岳や常念岳を含む北アルプスの(かなり立派な)地図も無料で配布されているのでぜひ頂いておきましょう。使ってもよし、飾ってもよしです。ちなみにkyompiさんは貰いそこねました。補導所をクローズしてもマップは置いてあるとのことだったので下山後に寄ったのですが見当たらず。悲しい。燕さんはしっかり入山前にゲット。荷物になると思って後回しにしたのが失敗でござった。悲しい。

登山口~

8時41分、補導所付近にある登山口から入山です。毎度のことながらスタートが遅いw

蝶ヶ岳 三股登山口

ここからしばらくヤマアジサイがワサワサ。青が薄かったり濃かったり。

蝶ヶ岳 ヤマアジサイ

登山口からすぐに分岐。正面が常念岳で左が蝶ヶ岳。

蝶ヶ岳 常念岳 分岐

吊橋! ジャンプすると結構揺れる。下山時にバインバインしたら辞めろって燕さんに怒られました\(^o^)/

蝶ヶ岳 吊橋

蝶ヶ岳 吊橋

急な階段。このルートはよく整備されているので階段多いです。

蝶ヶ岳

ゴジラみたいな木~

9時9分、ゴジラみたいな木に到着。思ったよりもゴジラで笑っちゃったw ここでは下山してきたお兄さんに写真頼まれて撮影したりお礼に撮ってもらったりしながら20分ほど休憩。燕さんがバナナ食べ終わるのを待ってたら大分まったりしてしまった。あ、もちろんkyompiさんもゴジラみたいな木の隙間に石を突っ込んでおきました。

蝶ヶ岳 ゴジラみたいな木

ふふ、もちろん今回も来ておりますよ。

蝶ヶ岳 ゴジラみたいな木 カピバラさん

お気づきでしょうか。カピバラさん!!! 登山はいつもこの子と一緒です。たまに家に置き去りになりますが。

蝶ヶ岳 ゴジラみたいな木 カピバラさん

ゴジラみたいな木を後にして歩いていると・・・

蝶ヶ岳 ハナホウキタケ

なんだか毒がありそうなワサワサしてる物体。後ほどキノコ先生に聞いたらハナホウキタケでした。これはまだ若いのでまだまだ横に大きくなるらしい。

Wikipediaによると、

この菌を食すると消化器系に悪影響を及ぼし、吐き気、疝痛のような腹痛、下痢などの症状を起こすことになる。原因の毒素については現在は知られていない。刺激性の先端部を取り除けば食用になるとの報告もある。

え、食べられるのこれ。

そしてなんか長いヌメっとした虫。ヒルかなと思ったけどヒルってこんな長かったっけ?

蝶ヶ岳 コウガイビル

改めて調べてみたらコウガイビルかなこれ。似てる。Wikipediaによるとヒルとついてるけどヤマビルたちとは別種らしく吸血はしないとのこと。なるほど。

まめうち平~

そしてそして10時35分、ゴジラみたいな木から約1時間半後にまめうち平に到着。燕さんまったり燃料補給のため10分休憩後出発。

蝶ヶ岳 まめうち平

ラッパタケ! たぶん!

蝶ヶ岳 ラッパタケ

登ってるとたまに視界が開けるときがある。

蝶ヶ岳 常念岳

あれはなんて山だ! AR山ナビ(iOS)の出番だよ!

蝶ヶ岳 常念岳

常念岳かー!!

などとヒィヒィしながら遊びながら登ってたら

蝶ヶ岳 大滝山 分岐

蝶ヶ岳 大滝山 分岐

この辺で樹林帯を抜けて突然の花畑ゾーンです。日差しから守ってくれる背の高い木は無くなったものの、高度が上がったことによる若干の気温低下もあったので「しんどい!!!」とまではならず。まぁ、そこそこ暑かったですけど。ちなみにここ、大滝山への分岐でもあります。

蝶ヶ岳山頂に到着!

モコモコしてかわいいハイマツの中を登っていき・・・

蝶ヶ岳 ハイマツ

先程の分岐から10分ほどで・・・テント群キター!

蝶ヶ岳 テン場

蝶ヶ岳 山頂

13時半頃、蝶ヶ岳山頂標高2677mに到着でございます。入山が8時半くらいなので5時間ですな。予定より時間がかかってるけどそれはたぶん休憩時間のせいw ここまで来るとちょっと涼しい。陽が当たると少し暑いくらい。風もあって心地よい。温度計も逐一見てたけど記録するの忘れてた!

蝶ヶ岳 山頂 カピバラさん

眺めはこんな感じでみんなの憧れ槍ヶ岳だよ! 穂高連峰だよ!

蝶ヶ岳 山頂 眺望 穂高連峰 槍ヶ岳

右側のとんがってるのがあの槍ヶ岳。とんがってますなー。行きたいなー。1時間ほど前にすれ違ったおじさんによると「今日は最高の長めだよ!」とのことだったのですが、1時間の間に少しガスってしまったっぽい。それでも十分素敵な眺望でございます。

今回の登山は山頂の蝶ヶ岳ヒュッテでランチする予定で、食事が14時まで。

蝶ヶ岳ヒュッテ

山頂についてから写真撮ったりしてたらやばい終わっちゃう!! と急いでヒュッテへ。

蝶ヶ岳ヒュッテ

 

ギリギリで滑り込み、kyompiさんはラーメンを。登ってる最中からしょっぱいものが欲しくてしょうがなかった。富士山山頂みたいなインスタントラーメンかと思ったらちゃんとしたラーメンでございました。

蝶ヶ岳ヒュッテ ラーメン

燕さんはおでんとカップヌードル。こうして見るとボリューム多めだけど速攻で食べ終わるくらい消耗していた模様。おでんを少し分けてもらったら出汁がうまい・・・!

蝶ヶ岳ヒュッテ おでん カップヌードル

昼食後、後回しにしていた展望台へ向かう・・・途中で木に止まる一羽の鳥を発見。孤高感すごいんだけどあれなんだろ? といいカメラ+望遠レンズで撮影を試みる燕さんを撮影。

蝶ヶ岳 山頂 展望台

「雷鳥じゃない?」「 雷鳥じゃない?」 と話しながら・・・カラスでした。なんとかっこいいカラスか。

さっきの写真からもわかるけど、展望台からの眺めはこんな感じです。

蝶ヶ岳 山頂 展望台

白ー!!!!!! この先に常念岳があるはずなんだけど??? まったく見えないんですけど?????

下山開始~

「さて、そろそろ降りよっかー」と準備をしていたところ、kyompiさんパーティよりも10分ほど早く入山し、抜いて休憩して抜かれて抜いてを何度か繰り返してすっかり顔見知りになったご夫婦の奥さんに会って少しお話。旦那さんは別ルートに入って、奥さんはこれから一人で下山とのこと。この時間から下山する人が他にもいるとは・・・。

kyompiさんパーティは奥さんよりも先に下山開始。振り返ると名残惜しくなる景色。またね。

蝶ヶ岳ヒュッテ 山頂

この時点で15時半。これはいつも通り暗くなりますなw

日暮れ上等まったり下山中なので急ぐこともなくまったり休憩していたら先程の奥さんにまた抜かれ、更に進むと休憩中というかkyompiさんパーティを待ってた奥さんとまたまた遭遇。日も暮れかけて薄暗くなり、最近熊の出没も多かったので心細かったみたい。まぁこの薄暗い中下山する人はそうそういないしねw

というわけでそこから先は三人で下山。道中話しをしていたら奥さんは夫婦でよく登山をしていて、浅間山も噴火警戒レベルの規制がかかる前に登ってて。kyompiさんは規制後の2016年10月21日の浅間山第一外輪山の黒斑山と、規制レベルが下がってから行った2018年10月13日の第二外輪山の前掛山(浅間山火口の近く)しか経験がないのでとてもうらやましい。あ、前掛山の山日記書こう書こう思ってもうすぐ1年ですね・・・後日書けるかな・・・。

ちょうどこの話をしていたこの日は2018年8月4日、その4日後に浅間山が再び噴火して規制レベルがまた引き上げられたなんてニュースがあったもんだから驚き。この先火口まで行けることはきっと無いんだろうなぁ。

さて、下山話続きます。

三人での下山中、熊に出会うなら先頭の人だろうし俺が食われてる間に二人逃げられるかなとなるべく離れて先を歩いていたのはきっと二人とも気づいてない。正直ドキドキしながら歩いてました。kyompiさん一度白山でツキノワグマにお会いしているので一段と恐怖ですよ。

往路でも気になってたキノコさんを発見。突っついたらもげちゃった。ごめんなさい。

蝶ヶ岳 ドクベニタケ

キノコ先生によるとドクベニタケじゃないかとのこと。Wikipediaによると

毒成分はムスカリン類、溶血性タンパク。旧い文献などでは、不食(毒はないが、食べられない)として記載されているものがあるため注意。
味は辛味があり、食感はぼそぼそとしている。スペインでは辛い味付けの料理に利用されている。外観が非常にそっくりな食用キノコに、ヤブレベニタケなどが存在するため、安易に食べてはならない。

食べられるの・・・? ってかスペインで食べるの・・・? でも別なサイトだと胃腸系に食中毒を起こすともあるし、少なくともそこまで強い毒ではないってことかな。いや、食べないけどさ。

定期的にウインドストーム・ホイッスルを鳴らしながら闇夜になる前になんとか無事に下山完了。ごめんなさい下山はネタが少ないのでササーっと終わりですw

蝶ヶ岳の山バッジ!

ゴジさん!

蝶ヶ岳 山バッジ ゴジさん

■コースタイム

山行: 7時間50分
休憩: 2時間35分
合計: 10時間25分

08:20 三股駐車場発
08:34 三股登山口着
08:41 三股登山口発
09:09 ゴジラみたいな木着
09:28 ゴジラみたいな木発
10:35 まめうち平着
10:44 まめうち平発
13:23 蝶ヶ岳山頂着
15:29 蝶ヶ岳山頂発
17:11 まめうち平着
17:20 まめうち平発
17:59 ゴジラみたいな木着
18:02 ゴジラみたいな木発
18:25 三股登山口着
18:26 三股登山口発
18:46 三股駐車場

こうしてみると休憩時間すごいな・・・まぁ久々の登山だったのでまったりでOK。とかいいつつこのあと三日間重い筋肉痛で重大な歩行障害、筋肉痛が解消したのは6日後でございました。通勤で死ぬかと思った\(^o^)/

下山後は温泉に寄りましたがここがまーひどいところでw

次回、kyompiさんが山頂の蝶ヶ岳ヒュッテで購入したゴジさんTシャツ燕さん強奪事件と温泉です。嘘ですすいません。これ見られたらきっと怒られる。強奪じゃなく献上です。

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