山日記 vol.26 山梨百名山 笠取山~黒槐山

2021年は予想外の仕事発生で忙しすぎて登山に行けずに2022年こそは絶対登る!!と思っていたのですが、冬の21-22シーズン中の右足(たぶん)アキレス腱周囲炎(この手のやつは病院行っても治らんのでただただ静養)を患いまして。3月くらいから痛みを感じていたんだけどシーズン終わりまであと僅かってことでロキソニンをキメながらシーズンアウトまで滑りきった結果重症化し、長期静養せざるを得なくなりました。たぶん半年くらいは運動に障害が発生してましたなぁ・・・。

というわけで! 2022/11/4、約2年ぶりに登山に行ってまいりました。久々の登山 & 怪我明けなので軽めに10kmのルートで計画しました。が、結果から言うと14km歩きました。思ったより足が元気だったので10kmじゃ足りないよおおおおおお!!!!とついうっかり急遽計画を拡張してしまったw えへへw まぁでもこういうのはソロだからこそ自由なのよね。人生ソロ最高。

登山口近くの作場平橋駐車場へ

作場平橋駐車場へ向かうためにカーナビをセットしようとすると見つからない。さてどうしたものかとググり、作場平登山口駐車場をナビで設定という記事を発見し、なるほどねと一之瀬高原キャンプ場を目的地に設定、これで大体の方向はわかるので、あとはGoogleマップで作場平橋駐車場を目的地にナビを設定してドライブルートを補正。

中央道をピャーっと走って7時半に到着。駐車場の残り枠はわずかで10分後には難民が発生していました。一般的な山の駐車場としては狭くはない方ですが、工事中のため多少駐車スペースが減っていたようです。

駐車場には綺麗なトイレ。雨水を利用した手洗いも可能です。登ってる最中にもトイレがあるので女性にも優しい山で安心できます。

作場平橋駐車場 トイレ

登山開始!

この日の山行予定ルートは10kmの軽いものなので急いで登る必要もないので道中のコンビニで購入した朝食をもぐもぐしたりまったり準備したりで1時間経過。8時半に出発です。

登山道に入ってすぐに濃い山の匂い。ただでさえ美味しいのに2年ぶりにクンカクンカしたので超キマってしまって超笑顔。これだよ・・・これを嗅ぎたかったんだよ!!クンカクンカ。

笠取山

20分ほど歩いて、8時49分に一休坂分岐着。ここを右の急登と書いてあるルートへ。と言っても急登らしい急登も特に無いルートでした。

笠取山 一休坂分岐

地面の様子が変わって落ち葉の絨毯! 一歩一歩がモサモサフカフカして楽しい。まだまだ山の匂いがキマってる最中なので落ち葉でブーストされて超笑顔。楽しすぎるw

笠取山

歩いていたらたくさん葉っぱが降ってきました。こっちのルートは自分以外誰もいないのでとても静か。光景も美しいし、葉っぱが落ち葉に重なる音も素敵。

更に歩いていくとまた様子が変わって針葉樹の落ち葉がメインに。広葉樹のものよりも弾力を感じて面白い。

笠取山

kyompiさんは常に🍄を探しながら歩いてますがようやく1つ目発見!名前はわかんないけど!

笠取山 きのこ

この山は本当に水が豊富で、写真みたいなのや小さい流れなどたっくさん!

笠取山

10時に笠取小屋に到着。

笠取山 笠取小屋

笠取小屋~

笠取山はそんなにメジャーな山じゃないので山バッジないかなーと思っていたら笠取小屋にバッジありますって看板があったので小屋の方に声をかけて購入。

笠取山 バッジ

小屋の横にきれいなトイレ。ですが、新聞紙や生理用品を捨てられたのが原因でちょっと前に壊れたそうです(現在は復旧済み)。バイオトイレがどういうものなのか理解できないのか文字が読めないのかただただ民度が低いだけなのか、クズ共は山に来ないでほしいです。死ね。

笠取山 笠取小屋 トイレ

小屋を後にし10分程歩いて雁峠分岐(がんとうげぶんき)へ到着。

笠取山 雁峠分岐

雁峠分岐からほんの少し先にある「小さな分水嶺」。このちょっとした丘に降った雨がどの方向に流れるかで「荒川」「富士川」「多摩川」になるって不思議じゃない? ここからあの大きな川になるってなんだか信じられない。すっごいなー。

笠取山 小さな分水嶺

笠取山 小さな分水嶺

小さな分水嶺から下る最中にやばいのが見えてきてマジかよって笑ったw あれが笠取山山頂なのです。

笠取山

急登にびびりつつ笠取山山頂へ

近づくに連れ急登具合が見えてくる。笑えるw

笠取山

ある程度近づくと写真では伝わらなくなっちゃうのが悲しい。なので急登中は写真は撮ってないです。伝わらないのでw

笠取山

11時頃に笠取山山頂に到着。急登を見下ろしてよくこんなところ登ったなとw

笠取山

いつものカピバラさんと笠取山山頂標識の記念写真。

笠取山 山頂 カピバラさん

笠取山 山頂 カピバラさん

/^o^\フッジッサーン

笠取山 展望地 富士山

この日の昼飯はカッピヌードル。カッピヌードル。カッ「ピ」ヌードル!

笠取山 カッピヌードル

カッピヌードル食べてたら虫が接近してきてビビる。この美しい青(写真だと黒っぽいけど実際はメタリックブルー)はなんか見覚えが・・・? よくよく見たらこの子九州の韓国岳で出会ったツチハンミョウ系の子じゃないかと。この子毒持ちなのよね。覚えてた。トレッキングポールですくって離れたところに移動してあげてカッピヌードルもぐもぐ。

改めて調べてみたらオオツチハンミョウかな? ツチハンミョウが分泌する「カンタリジン」は皮膚に触れると水ぶくれやただれなどを起こすらしいので絶対に触れないように注意しましょ。

笠取山 オオツチハンミョウ

笠取山真の山頂へ

実はここ、山頂標識があるので山頂感MAXですが正確には笠取山展望地というのです。11時50分、真の山頂を目指して移動します。が、今までと道の気配が違う。獣道感すごいし笹ボーボー。

笠取山

展望地から真の山頂までは歩いて5分くらいですがいきなり険しくなった道に苦労しながら到着。もちろんここでもカピバラさんと記念写真。そういえば真の山頂周りにはスペースはあまりないので昼飯は手前の展望地がおすすめです。

笠取山 カピバラさん

登山口から真の山頂のピストンだと距離が稼げないため回り道ルートを計画していました。真の山頂から更に奥へ進もうと・・・やっぱり険しい!!

笠取山

回り道を下って行きますがここも急。下って登山口方面に進むとかすれた標識。

笠取山 水干尾根分岐

この辺です。

笠取山

まだ12時ちょい過ぎだし時間も体力も余裕がある。暗くなってもヘッデンあるしナイトハイクひゃっほう!タイプなので予定していたルートを急遽拡張することに。地図にあるコースタイムを計算して笠取山の隣の黒槐山(くろえんじゅやま)まで足を伸ばすことにしました。まさかこの判断が悲劇に・・・な展開は残念ながらありませんでしたがw

黒槐山へ

というわけで早速黒槐山方面へ踏み出すも道が見えないwww マジ笹。

黒槐山

一面のサササササササササッ

黒槐山

黒槐の頭はどこだ

地図によると黒槐山山頂をちょっと過ぎたくらいに黒槐の頭という地点があるらしい。見えるか見えないかのギリギリな道を笹をかき分けて進み・・・地図上のそれっぽいところを華麗にスルー。

黒槐の頭

おっかしいなーと地図を見ると通り過ぎてて、でもそれっぽいものも見つからず。辺りに道もない? 笹で埋まった? とりあえず地図を見ながら笹をかき分けて進み・・・これか? 標識もないけど黒槐の頭というのはこれか?

黒槐の頭

ネットでも正確な情報が見つからないのでもしかしたらそうかもしれないしそうじゃないかもしれない程度でよかろうw

引き返して黒槐山山頂へ

次は黒槐山の山頂へ。今回の変更後の参考ルートの端が黒槐の頭で、黒槐山山頂は戻る形になる。が、一面笹笹笹笹笹笹笹笹笹笹笹なので山頂への道がわからん。どうせ道が見えないなら地図に従って直登しようかとも思ったけど、そういえば途中で小高いところにルートを示す目印がチラッと見えたような? と思い出したのでその地点に近づいてみることに。すると上り方向か下り方向か、通過する向きで見えない罠のような目印を発見。

黒槐山

地図だとこの辺

黒槐山

目印があると行っても道という道は全て笹に侵食されているので地面は気にせずにそれっぽい方向に向かって進み、13時に黒槐山山頂へ到着。

黒槐山 山頂 カピバラさん

たぶんここに来る人はあまりいないんだろうなという雰囲気。踏み跡もないしね。軽く休憩して下ろうと思ったらこれだよ。道どこwww

黒槐山

ものすごい集中してなんとか目印を見つけて山頂から降りる。来るときも思ったけど、ナイトハイクどんとこーいタイプなkyompiさんでも流石に闇夜の笹笹笹笹笹笹笹は遭難しそうw 日中ですら道見えないのにw

下山開始

そんなこんなで帰路に入り、13時43分水干へ到着。

笠取山 水干

この辺から多摩川の最初の一滴が流れるんだって!

笠取山 水干

歩いてるとちょくちょく看板があってそのどれも勉強になる。ちょうど100年前の風景。自然として見ていたこの生い茂った風景も実は人工だったんだと驚き。

笠取山

↑の看板はたしかこの辺だったかな。

笠取山

そして気づいたよね。ルートが違う!!!!! 予定してたのは下記のルート。分岐を間違えたー!!w

笠取山

気づいたところでがっつり進んでしまったのでもう予定ルートに復帰することは無理。というわけで仕方なくそのまま進む。

往路で通った小さな分水嶺あたりで懐かしい楓系の種子を発見。これクルクル回りながら落ちていくのが楽しいのよねw 小さいころこれでメッチャ遊んでた。

笠取山 楓

14時39分、ヤブ沢峠。普通の方々はもう下山完了してる時間なのでこの辺からずっとソロ。人間いない。

笠取山 ヤブ沢峠

落ち葉を踏む音、水が流れる音、鳥の声、時々遠くから銃声らしきものを聞きながら黙々と絨毯の上を歩く。

笠取山

本日二回目の🍄発見。時期的なものなのか今回の山行ではこの🍄との出会いが最後でした。もっとたくさん見たかったなぁ。

笠取山 きのこ

15時27分、ヤブ沢。

笠取山 ヤブ沢

15時41分、一休坂分岐。正直だいぶ前から足の裏が痛かった。ずーっと下りはなかなか足に来る。でもそんな痛みも2年ぶりなのでそれはそれで楽しかったのである。ヤブ沢を経て水干が今下ってきたところ、一休坂(急登)を経て水干が往路方面へ通じるルート、駐車場は作場平口なのでそちらへ。

笠取山 一休坂分岐

往路ではちゃんと読んでなかったので復路で読んでみたら結構面白かった。広葉樹だけを植えると寒さで枯れてしまったが、先に針葉樹を植えてその中に広葉樹を植えたら針葉樹に守られた広葉樹が無事に育ったという話。

笠取山

写真は取らなかったけどもっと上の方の看板にはまた別の話があって、ある程度の高さまでは広葉樹が日光を全部ぶんどるもんだから針葉樹が生存競争に敗れ、それ以上の高さになると今度は寒さに耐えられない広葉樹が敗れて針葉樹がメインになるというお話。たしかに今回登ってる最中も最初は広葉樹の落ち葉だらけの道、先に進むと針葉樹の落ち葉だらけの道になってた。そういうことだったのね。面白い。

足裏の痛みに苦痛と悦びを感じつつ山の匂いをクンカクンカしつつ流石に疲労のkyompiさん、16時頃ようやく自車が見える位置へ。朝満杯だった駐車場はほぼ空。ぼっちじゃないです。ソロですし。

作場平橋駐車場

車に近づいたら虫と落ち葉だらけ。きっとこれは山からのお土産。ありがとw

作場平橋駐車場

そんなこんなでこの日の山行は終了です。楽しかったー! (そして翌日から5日間くらい太ももが死んでいてうまく歩けなかったw)

コースタイム

山行: 6時間15分
休憩: 1時間31分
合計: 7時間46分
詳細なルートやタイムはヤマレコでどーぞ!

追伸

実は現在の車は結構なご高齢なことや走行距離、ここ数年の不具合などで今年(2022年)いっぱいのお付き合いになります。2016年12月末に購入し、それからすぐに東京から北海道まで陸路+フェリーで移動し、北海道での居候中を経て2017年5月に東京へ。そこからは山梨静岡新潟長野群馬福島栃木など、登山やスキー・スノーボードで各地へ。kyompiさんだけじゃなくてたくさんの仲間も乗せてくれました。感謝でいっぱいです。最後の最後にこの子と登山に行けて本当に良かった。今まで色んなところに連れて行ってくれて本当にありがとう。

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